和歌山県串本町の串本高校と古座高校の2009年度の進路状況がまとまった。四年制大学に串本高から41人、古座高から11人が進んだ。就職内定率は串本高86%、古座高90%で前年度並みだった。
串本高の卒業生108人のうち、進学先が決まったのは71人で結果待ちが1人。就職先が決まったのは31人で未定が5人。就職先が決まったうち縁故は9人。県内への就職は17人だった。主な就職先はJA紀南、紀陽銀行、郵便事業会社近畿支社、ダイハツ工業、トヨタ自動車、フジパングループ本社、山崎製パンなど。
同校によると、就職1次試験時点での求人は前年度の4分の3ほどに減った。理美容関係や中小企業からの求人が減ったのが理由という。07年度は1次試験でほとんどが内定したが、1次試験での内定率は08年度78%、09年度67%と年々下がっているという。今年も生徒の地元志向は根強かった。
進学は四年制大学に41人、短期大学に10人、専門学校に20人が合格、国公立大学の結果待ち1人。国公立大は和歌山、兵庫県立、愛媛県立医療技術、鳥取、鳴門教育。私立大は関西、京都外国語、京都女子、甲南、東京女子、龍谷など。
串本高は放課後や週末の補習のほか、朝の授業前や長期休暇中も学校を開放して生徒が勉強できる体制を整えた。就職希望者が従来行っている個人面談に加え、進学希望者にも力を入れて個人面談を行い、勉強の仕方や出願先の相談に乗ったという。進路指導部は「AOや推薦の入試で結果を出した生徒が何人かいた」と話している。
古座高の卒業生64人のうち、進学先が決まったのは34人で、就職先が決まったのは27人、未定は3人。就職先が決まったうち縁故は5人。県内への就職は16人だった。主な就職先は山崎製パン、住友金属工業、紀陽銀行、JAみくまの、航空自衛隊など。
同校によると、就職1次試験時点での求人は製造関係が減るなどし、前年度の3分の2ほどで、その後の2次試験、3次試験も求人は少なかった。今年の生徒は地元志向が強く、学校側も新たな就職先を開拓した。旅館などのサービス業への就職が多かった。
進学は四年制大学に11人、短期大学に3人、専門学校に20人が合格。国公立大は大阪教育、京都教育、和歌山。私立大は大阪芸術、京都産業、近畿、大阪経済など。
古座高は放課後の個別指導や小論文指導など、小規模校の特色を生かしたきめ細かい指導をしてきたという。大手予備校の講義映像を放送するなどの対策もした。進路指導部は「四年制大学への進学は、希望者が11人しかいない中、3人が国立に合格するなど頑張り、結果を残した」と話している。
引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト
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